【すてきな日常】雨の日でもお洗濯を快適に。ー部屋干しのいやな臭い撃退法ー
-住まい-
20.06.26
降り続く雨。
室内に干された洗濯物と暮らす毎日。
やっと乾いたと思って、嗅いでみるとなんだかいやな臭い。
そんな経験、誰しもあると思います。
干している時から臭う?それは危険信号です。
今回は、部屋干しすることの多くなったこの時期ならではのお悩み「部屋干しのいやな臭い撃退法」についてお届けします。
まずは、なぜ臭うのか。
臭いの正体から突き止めていきましょう。
部屋干しの臭いの正体は「モラクセラ菌」によるもの。
「モラクセラ菌」?
聞いたことのない菌の名前ですよね。
しかし、特別な菌ではなく、ヒトや動物の口や鼻の粘膜にいる常在菌だそうです。
この「モラクセラ菌」が洗濯物に付着したあと、水分や皮脂などを栄養にして排泄物を出すと、それが臭いの原因になるようです。
とすると、この「モラクセラ菌」を付着させないか、増殖させなければ、部屋干し独特のあのいやな臭いは起こらないということになりますよね。
では、まず「モラクセラ菌」について理解してみましょう。
モラクセラ菌」の特徴
・乾燥や紫外線に強い
・20〜25℃で繁殖しやすい
・熱に弱い(60℃以上)
・乾燥に強いので、再度衣類が濡れたりすると揮散して臭いを再び発する
紫外線に強いので、外干ししてもモラクセラ菌は付着しているのですね。
だから、それを着て汗をかくとまた臭う。
なるほど。
では、これらの特徴をふまえて、できる対策をお伝えしましょう。
撃退方法
洗濯槽に汚れがついていると、それが洗濯物に付着することは周知の通りです。
洗濯槽をきれいにする習慣をつけましょう。
一見きれいなように見えても「見えない洗濯槽の裏側」には汚れが付着しています。
最近の洗濯機には「洗濯槽洗浄機能」が付いているものもありますが、機能を使っていても汚れが付着している場合があります。
機能がなくても簡単にお掃除ができますので、月に一度はお掃除したいところです。
お店で見かける「洗濯槽クリーナー」は塩素系のものが多く市販されています。
でも、長年洗濯機を使っていると、付着している石鹸カスなど洗剤成分がヘドロ状になってしまっていることがあります。
干している側から洗濯物が臭うと気になる方は、一度「酸素系漂白剤」で洗濯機を掃除してみることをおすすめします。
やり方は簡単。
「酸素系漂白剤」はドラッグストアやホームセンターで簡単に手に入ります。
白い粉末で、それを10リットルあたり約100g使います。
500g入りや750g入りの商品がありますので、それだとほぼ1〜2回分になりますね。
高水位で数分回した後、3時間以上放置します。
「酸素系漂白剤」は弱アルカリ性ですので、時間とともに汚れが浮いてきます。
気をつけなければならないことは、「その汚れをネットなどですくう」こと。
初めての場合は、結構浮いてくるので、都度すくった方がいいです。
※くれぐれも洗濯機の洗浄コースでしないこと。乾燥機付きだと汚れも乾燥されてカピカピに・・・悲惨なことになります。
一度流して、再度高水位で数分回すと、また取りきれなかった汚れが取れます。
汚れの頻度にもよりますが、数回繰り返すとよいでしょう。
最後に、普通コースでお洗濯。
これで、本当にきれいになります。
洗濯機洗浄で、だいぶ汚れがフィルターにも付きますので、忘れずに「くず取りフィルター」もお掃除しましょう。
それから、酸素系漂白剤を使うときは、絶対に塩素系漂白剤と一緒に使わないように!
命に関わりますので、お気をつけください。
2.洗濯物は専用のカゴに
「モラクセラ菌」の特徴にもありますが、室温が繁殖温度、しかも湿気や皮脂をエサとします。
ですから、洗濯機に汚れた衣類を入れておくのはNGです。
洗濯機が「モラクセラ菌」の養殖場になってしまいます。
タオルなど濡れているもの、汗で濡れたTシャツは、できれば分けておきたいところです。
理想の洗濯物入れは、メッシュタイプ。
通気性がよく、汚れものを入れても洗いやすいのが理由です。
3.洗剤を選ぼう
ズバリ抗菌剤入りの洗剤や、酸素漂白剤を併用するお洗濯がおすすめです!
衣類の素材によっては使えないものがあるので、あくまでも普段着やタオルなどを想定してお話ししていますが、抗菌剤入りの洗剤ですと、普段使いの色柄物にも使用できるところが便利です。
お洗濯は、洗剤を多く使えばいいというものでもありません。
適量の洗剤(パッケージに記載してあります)を使用しましょう。
また、洗濯機に洗濯物を詰めすぎると、効率よく洗剤も機械力も回りません。
適量の洗濯物でお洗濯しましょう。
4.干し方のポイント
速く乾かすことがポイントです。
サーキュレーターなどで風を当ててあげましょう。
扇風機で風を送るのもいいですね。
小部屋で除湿機を利用したり、お風呂場に乾燥機がついている場合は、利用してみましょう。
タオルと布巾など、丈の長いものと短いものを交互に干すのも、風通しが良くなるのでおすすめです。
ジーンズのポケットや、パーカーのフードなどは重ならないようにして干しましょう。
綿素材なら、高温のアイロンで7、8割乾かしてから干すと、菌の死滅が期待できますし、乾燥時間も短縮できます。
素材の縮みが気にならない衣類は、コインランドリーなどで乾燥するのもおすすめです。
コインランドリーの乾燥機は、70〜80℃まで上がりますから、熱殺菌ができます。
個人的には、汗をかいたTシャツなど臭う衣類を60℃くらいのお湯に30分ほど浸け置きしています。
いかがでしたか?
何が原因かがはっきりとわかると、対策方法がよくわかります。
方法によっては、面倒で暮らしに合わないこともありますので、ご自分にあった方法を選択されたらよいと思います。
ポイントは、
「きれいな場所で洗い、殺菌できる洗剤で、素早く乾燥させる」
これに尽きます。
じめじめとしたこの時期、爽やかに乗り切りましょう。
室内に干された洗濯物と暮らす毎日。
やっと乾いたと思って、嗅いでみるとなんだかいやな臭い。
そんな経験、誰しもあると思います。
干している時から臭う?それは危険信号です。
今回は、部屋干しすることの多くなったこの時期ならではのお悩み「部屋干しのいやな臭い撃退法」についてお届けします。
まずは、なぜ臭うのか。
臭いの正体から突き止めていきましょう。
部屋干しの臭いの正体は「モラクセラ菌」によるもの。
「モラクセラ菌」?
聞いたことのない菌の名前ですよね。
しかし、特別な菌ではなく、ヒトや動物の口や鼻の粘膜にいる常在菌だそうです。
この「モラクセラ菌」が洗濯物に付着したあと、水分や皮脂などを栄養にして排泄物を出すと、それが臭いの原因になるようです。
とすると、この「モラクセラ菌」を付着させないか、増殖させなければ、部屋干し独特のあのいやな臭いは起こらないということになりますよね。
では、まず「モラクセラ菌」について理解してみましょう。
モラクセラ菌」の特徴
・乾燥や紫外線に強い
・20〜25℃で繁殖しやすい
・熱に弱い(60℃以上)
・乾燥に強いので、再度衣類が濡れたりすると揮散して臭いを再び発する
紫外線に強いので、外干ししてもモラクセラ菌は付着しているのですね。
だから、それを着て汗をかくとまた臭う。
なるほど。
では、これらの特徴をふまえて、できる対策をお伝えしましょう。
撃退方法
1.洗濯機を清潔に
2.洗濯物は専用のカゴに
3.洗剤を選ぼう
4.干し方のポイント
5.熱殺菌したかったら
1.洗濯機を清潔に
3.洗剤を選ぼう
4.干し方のポイント
5.熱殺菌したかったら
1.洗濯機を清潔に
洗濯槽に汚れがついていると、それが洗濯物に付着することは周知の通りです。
洗濯槽をきれいにする習慣をつけましょう。
一見きれいなように見えても「見えない洗濯槽の裏側」には汚れが付着しています。
最近の洗濯機には「洗濯槽洗浄機能」が付いているものもありますが、機能を使っていても汚れが付着している場合があります。
機能がなくても簡単にお掃除ができますので、月に一度はお掃除したいところです。
お店で見かける「洗濯槽クリーナー」は塩素系のものが多く市販されています。
でも、長年洗濯機を使っていると、付着している石鹸カスなど洗剤成分がヘドロ状になってしまっていることがあります。
干している側から洗濯物が臭うと気になる方は、一度「酸素系漂白剤」で洗濯機を掃除してみることをおすすめします。
やり方は簡単。
「酸素系漂白剤」はドラッグストアやホームセンターで簡単に手に入ります。
白い粉末で、それを10リットルあたり約100g使います。
500g入りや750g入りの商品がありますので、それだとほぼ1〜2回分になりますね。
高水位で数分回した後、3時間以上放置します。
「酸素系漂白剤」は弱アルカリ性ですので、時間とともに汚れが浮いてきます。
気をつけなければならないことは、「その汚れをネットなどですくう」こと。
初めての場合は、結構浮いてくるので、都度すくった方がいいです。
※くれぐれも洗濯機の洗浄コースでしないこと。乾燥機付きだと汚れも乾燥されてカピカピに・・・悲惨なことになります。
一度流して、再度高水位で数分回すと、また取りきれなかった汚れが取れます。
汚れの頻度にもよりますが、数回繰り返すとよいでしょう。
最後に、普通コースでお洗濯。
これで、本当にきれいになります。
洗濯機洗浄で、だいぶ汚れがフィルターにも付きますので、忘れずに「くず取りフィルター」もお掃除しましょう。
それから、酸素系漂白剤を使うときは、絶対に塩素系漂白剤と一緒に使わないように!
命に関わりますので、お気をつけください。
2.洗濯物は専用のカゴに
「モラクセラ菌」の特徴にもありますが、室温が繁殖温度、しかも湿気や皮脂をエサとします。
ですから、洗濯機に汚れた衣類を入れておくのはNGです。
洗濯機が「モラクセラ菌」の養殖場になってしまいます。
タオルなど濡れているもの、汗で濡れたTシャツは、できれば分けておきたいところです。
理想の洗濯物入れは、メッシュタイプ。
通気性がよく、汚れものを入れても洗いやすいのが理由です。
3.洗剤を選ぼう
ズバリ抗菌剤入りの洗剤や、酸素漂白剤を併用するお洗濯がおすすめです!
衣類の素材によっては使えないものがあるので、あくまでも普段着やタオルなどを想定してお話ししていますが、抗菌剤入りの洗剤ですと、普段使いの色柄物にも使用できるところが便利です。
お洗濯は、洗剤を多く使えばいいというものでもありません。
適量の洗剤(パッケージに記載してあります)を使用しましょう。
また、洗濯機に洗濯物を詰めすぎると、効率よく洗剤も機械力も回りません。
適量の洗濯物でお洗濯しましょう。
4.干し方のポイント
速く乾かすことがポイントです。
サーキュレーターなどで風を当ててあげましょう。
扇風機で風を送るのもいいですね。
小部屋で除湿機を利用したり、お風呂場に乾燥機がついている場合は、利用してみましょう。
タオルと布巾など、丈の長いものと短いものを交互に干すのも、風通しが良くなるのでおすすめです。
ジーンズのポケットや、パーカーのフードなどは重ならないようにして干しましょう。
5.熱殺菌したかったら
シャツや靴下などは、面倒ですが、干す前にアイロンを当てることも効果的です。綿素材なら、高温のアイロンで7、8割乾かしてから干すと、菌の死滅が期待できますし、乾燥時間も短縮できます。
素材の縮みが気にならない衣類は、コインランドリーなどで乾燥するのもおすすめです。
コインランドリーの乾燥機は、70〜80℃まで上がりますから、熱殺菌ができます。
個人的には、汗をかいたTシャツなど臭う衣類を60℃くらいのお湯に30分ほど浸け置きしています。
いかがでしたか?
何が原因かがはっきりとわかると、対策方法がよくわかります。
方法によっては、面倒で暮らしに合わないこともありますので、ご自分にあった方法を選択されたらよいと思います。
ポイントは、
「きれいな場所で洗い、殺菌できる洗剤で、素早く乾燥させる」
これに尽きます。
じめじめとしたこの時期、爽やかに乗り切りましょう。