今年の冬をきっかけに寝室についてもう少し大切に考えてみませんか?
ということで今回は「寝室」に注目して質の良い眠りを確保するための寝室計画の3つのポイントを紹介いたします。
●ポイント1
寝室の広さとベッドサイズを考える
1)ベッドの大きさ
寝室のレイアウトを考えていく上で重要なのがベッドサイズです。
自分の部屋に合ったベッドを選ぶためにもそれぞれのベッドサイズを知っておきましょう。
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ベッドサイズ(出典:オーダー家具の3rd)
2)寝室の広さごとのレイアウト
寝室の広さごとにレイアウトや設置可能な家具はどのように変わってくるでしょう。
寝室の広さ別にそれぞれ紹介していきます。
6帖(シングルルーム)
6帖部屋は1人部屋にオススメの広さです。
セミダブルのベッドを部屋の中心に置いてみても収納からベッドまでの距離を1m以上確保することができます。
ベッドの周りに机や本棚、ドレッサーなどの家具を置くスペースが十分にあることが分かります。
6帖寝室
8帖(ツインルーム)
8帖部屋は2人部屋にオススメの広さです。
キングサイズのベッドに合わせて、サイドテーブルと大きめの本棚を入れてもベッド周りに十分な空間が確保できます。
2人寝室の場合は収納も2人分必要になるため、WICの計画も必要です。
8帖寝室+WIC
10帖(ツインルーム)
10帖部屋はキングサイズのベッドを入れてもテレビボードが置けたり、机を置いてちょっとした作業スペースを確保することもできます。
10帖+WIC
3)避けるべきベッドの配置
ドアを開けた正面にベッドがある配置(見張られている錯覚に陥る)や、頭をドアに向けたり、窓側を頭にする配置(外気の影響を受けやすい)は安眠の妨げになってしまうので極力避けるようにしましょう。
■ウォークインクローゼット(WIC)の広さ
一般的に夫婦2人分であれば2畳程度のWICで十分と言われています。
WICの中で着替えをしたい、となると2畳では少し狭く感じる可能性があります。
可能であれば収納部分を一部削って着替えスペースを確保してみてください。
WIC参考写真
●ポイント2
居心地の良い環境を作る
1)色彩について
色には暖色と寒色があります。
文字の通りに人は暖色からは温かみを感じ、寒色からは涼しさを感じます。
色によって体感温度も変わるのです。
寝室においては鎮静作用のある青や、興奮を抑えてくれる緑などを取り入れると良いでしょう。
赤や紫など興奮作用がある色を使いたい場合には、トーンを抑えた色合いにしたりアクセントとして使うのが良いでしょう。
青色→青色には気持ちを落ち着かせて眠りに入りやすい鎮静効果があります。
緑色→副交感神経に働きかけてくれて興奮を抑えてくれます。
土色→自然の土に近い色は気持ちをのんびりとリラックスさせてくれます。
アクセントクロス 寒色イメージ
2)照明について
寝室の照明は電球色(オレンジ色)の柔らかい光の照明をオススメします。
オレンジ色の光は優しい光で刺激が少ない為、心身ともにリラックスできるので寝つきが良い状態になりやすいのです。
寝室で読書や作業を行う人は昼白色(白っぽい光)の方が文字がくっきりと見えるの
で、電球色と昼白色で切り替えができる“調光・調色タイプ”の照明にしましょう。
照明を隠して天井や壁に光を当てる“建築化照明”にするのも素敵です。
光が直接自分に当たらないので刺激が少ないのに合わせて、光源が見えないのでスッキリとした印象でデザイン性にも優れています。
建築化照明
3)遮光カーテンについて
遮光カーテンは光を遮るだけではなく、厚地の種類の遮光カーテンは窓側からの熱気や冷気を通しにくいため、室内の冷暖房効率をアップさせ、省エネ効果も期待できるのです。
遮光カーテンには等級があります。光をどの程度カットしてくれるかによって決まっています。
「朝日と共に気持ち良く目覚めたい!」「部屋を真っ暗にしてホームシアターを楽しみたい」など寝室での過ごし方によって考えてみましょう。
4)インテリアについて
●サイドテーブル
眠りを誘う為のアロマキャンドルなどを置いておけるのもオススメです。
●絵画、ポスター
絵画を壁にかけるというちょっとした演出ですが、味気ないと感じていた寝室も素敵な印象に変わります。飾る額縁によっても見え方が変わってきます。
花などの風景画が落ち着いて良いでしょう。
●観葉植物
観葉植物などのグリーンを部屋に置くことでグッと雰囲気が良くなります。
また、植物には空気の清浄作用やホルムアルデヒドを除去する効果も持っています。
寝室の癒しのアクセントとして置いてみてはいかがでしょうか。
●ポイント3
窓の位置・大きさを考える
寝室の窓の位置・使い勝手は結構悩みの種。
1)バルコニーがある場合は、バルコニーに出るための開口部が1つのポイントです。
2)東側の寝室は比較的に日当たりが良く明るい部屋ですが、窓の位置によっては早朝から朝日が入り込み目が覚めてしまうことがあります。
そのような寝室には横長窓を高い位置に付けることをオススメします。こうすることで顔に直接日差しが当たる事が無く、プライバシーの確保もできます。
また、高い位置に設けると窓からの光を均等に室内の奥まで取り組む事ができるため部屋の明るさの確保もバッチリです。
寝室ではないが、窓設置イメージ
http://www.ykkap.co.jp
3)西側の寝室は大きい窓を付けてしまうと夕方の西日の熱を多く室内に取り込んでしまうことになります。
そのような寝室には縦すべり出し窓がオススメです。
引き違い窓よりも日射を取り込む面積は少なくなりますが、換気はばっちり行う事ができます。
縦すべり出し窓
http://alumi.st-grp.co.jp
4)ベッドの上(頭上)に大きい窓を付けるのはあまりオススメしません。
夏は入ってきた日差しが直接頭に当たり暑く、冬は窓から入ってくる冷気が頭に伝わり寒いという現象が起きてしまいます。
また、頭上に窓があることで落ち着かず、眠りの妨げになる可能性もあります。
ベッドの近くに窓を付ける際にはベッドを避けた位置か、または、小さめの窓を持って来ましょう。
頭上に窓 寝室
http://simplemodern-interior.jp
窓位置提案
http://alumi.st-grp.co.jp
まとめ
今回は質の良い眠りを確保するための寝室の3つのポイントに分けてご紹介いたしました。
広さ、色彩、窓の大きさ以外にもこだわれるポイントはたくさんあります。
自分のこだわりたい部分を見つけながら過ごしやすい空間を作ってみてください。
次回は今回紹介した寝室に+αできる空間の提案を紹介します。
質のいい眠りを♪寝室の作り方(後編)はこちら>>
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