まさに青空に緑が映える季節になりました。
新茶も売り出し、桜の時期とは違った日本らしさを五感で感じられる時期ですね。
この時期のお茶の葉は、冬の間じっと旨味を蓄えてきた新芽だけを摘み取って新茶として作られます。
だから、アミノ酸たっぷりで美味しい♪
この時期だからこそ、美味しいお茶を楽しみましょう。
新茶を温かいお茶で楽しむのもこの時期としては格別。
ですが、時折暑くなる日もある今日この頃。
あえて、(いつものお茶で)冷茶の美味しい入れ方をお伝えします。
■氷水で入れてみましょう
え?氷水で?
と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、氷水で入れた緑茶は、格別な美味しさがあります。
お湯を沸かしていれる普段の入れ方では、苦味・渋味成分である「カテキン」が出るのですが、氷水で入れるとこのカテキンがほとんど出ず、旨味成分である「テアニン」だけが抽出されます。
苦味を感じず、お茶独特の甘さを感じられ、なおかつカフェインが出ないので、お子さまや妊婦さんにも楽しんでいただけます。
ちょっと科学的なお話になりますが・・・
この氷水で入れた緑茶には、免疫力を高める効果もあります。
温かいお茶に抗菌作用があるのはよく知られていますが、氷水緑茶には「エピガロカテキン」という粘膜免疫系の働きを高める効果のある成分が多く含まれると確認されています。
この「エピガロカテキン」というのが、お湯ではあまり抽出できず、4度以下のお水で多く抽出できるそうです。
だから「氷水で」入れたお茶の方が免疫力を上げる効果があります。
氷水緑茶を常飲すると、感染症予防につながるかもしれませんね!
※参考資料:緑茶抽出液に含まれる免疫賦活活性成分とその効果的抽出法(農研機構:2009年)
お茶の効能について調べると、熱に強いビタミンCが多く摂取できるとか、薄いお茶でも強力な殺菌力があるとか、個人的にはとっても興味深いことがたくさん出てくるのですが、科学の専門的な話になってしまいますのでここではちょっと我慢笑
ともかく、苦味が押さえられて飲みやすく、すっきりとした甘さのお茶が手軽に入れられますので、氷水緑茶をぜひ試してください。
(用意するもの)
・いつもの茶葉 10g
・氷水 100ml
(入れ方)
急須に茶葉を入れ、氷水を注ぎ、5分待つ。
できあがり。
我が家では飲む量が多いので、麦茶用のボトルに、出汁用のパックに入れた10gの茶葉と氷水1リットルを入れて作ることが多いです。
1時間ほどでできるのですが、夜寝る前に冷蔵庫に入れておけば、翌朝できているので、初夏から夏の定番の飲み物としています。
これからジメジメとした日もあるかと思います。
美味しいお茶で、ぜひ免疫力を高め、来たる夏を乗り切りましょう!